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えなりしげたの深夜だから言わせろ!

道楽。https://twitter.com/shigeta_of_13

変わりたい君はホーリーランドを読めばいいんじゃないかな?

ホーリーランド 10 (ジェッツコミックス)

 

弱い自分を変えたかったり、臆病な自分が憎くて憎くてしょうがない時。あなたは何をしましたか?

 

 

 

ホーリーランドの主人公は中学時代に壮絶ないじめを経験しやがて不登校になってしまい、高校に入っても殻に殻じこもり塞いでいる毎日を過ごしていた。ある時たまたま本屋で見つけたボクシングの教本を読んで自宅で四六時中ボクシングのワンツーを反復練習をするようになる。数カ月後、主人公は夜の街で自分に絡んできた不良たちを身に着けたワンツーで倒していく。彼は次第に「不良狩り」と呼ばれるようになり、その名に惹かれた腕に自信のある実力者たちが彼に挑んでいく...

あなたには自分の居場所(ホーリーランド)はありますか?

 

 

 

 

居場所を見つけるために守るために戦う

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主人公「神代ユウ」はいじめを経験しとても内向的な性格になってしまい、学校には自分の居場所はないと考え不登校になってしまう。序盤においては誰にでもあるような心の寂しさや自分を変えるためにはどうしたらいいかの問いが続いています。先ほど申し上げた通り彼は「不良狩り」と呼ばれ様々な人間から注目をされていますが、本人の性格はとても優しい友達思いの少年。しかし、喧嘩になると人が変わったように集中力を見せつけ天性のセンスで強敵たちを倒していきます。

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過去のいじめや周囲の冷遇などや自殺をしたかもしれない恐怖を心の中に持っており、時にそれによって生まれた「獣」が暴走し相手を必要以上にダウンさせてしまい、自分自身もヒステリックに陥ってしまったことも。

だが、そんな彼にも慕ってくれる友人たちが集まるようになり今までにない経験をするようになると同時にこの街こそが自分の居場所なんだと自覚をするようになります。喧嘩によって辛いことも経験しましたが、それと同じくらい大切な仲間とも出会えたことで彼は人間として成長を遂げる。

 

 

 

「路上のカリスマ」

ホーリーランド 6 (ジェッツコミックス)

 

伊沢マサキ。本作のもう一人の主人公「路上のカリスマ」と呼ばれ周りから尊敬の念を抱かれている。

高校時代にボクシング部の期待のエースとして期待をされるが、それを良く思わない先輩たちによりリンチをされ止めにレンガで鉄拳を壊されそうになった時に命乞いをしてしまい「自分は臆病者なのだ」というコンプレックスができ、ボクシングの試合には全く勝てなくなりそれを克服するためにリンチに及んだ先輩たち暴行を加え、それがきっかけにボクシング部を除名されてしまい、彼もまた居場所を失ってしまう。

ホーリーランド 13 (ジェッツコミックス)

喧嘩の腕前はとても強くユウにも尊敬されているが、同時に同じ痛みを抱えていることを知りマサキは「傷を抱えていない人間などいない」「お前だけが苦しんでいると思うな」と彼に対して言葉を投げかける。憎しみにとりつかれるユウに「俺もお前と同じ痛みをもっていた」と過去を語るシーンも後半に描かれる。

 

 

 

ヒューマン漫画の側面

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この漫画は人間の弱さや脆さが苦しいほどに描かれ、そこで人間はどうやって乗り越えるべきかの答えが詰まっていると思う。ユウもマサキも同じ痛みを抱え、二人は苦しみながらも先へ進もうとする。それはどれほどにドロ臭くてもカッコ悪くても美しく思えた。彼らだけでなく他の登場人物も心に傷を負っているからこそ夜の街に居場所…ホーリーランドを探し、そしてやっと見つけたのだ。

何か変えたいことがある人には読んでほしい一冊だ。

 

 

余談

ホーリーランド 16 (ジェッツコミックス)

この物語は作者の実体験…つまるところ、作者が夜の街で喧嘩に明け暮れていた時のことを書いたそうだ。だからなのかホーリーランドによく出てくる格闘技の解説には信憑性がある。少なくとも僕にはそう思えた。

作者の名前で画像検索するとガタイの良い男性で出てきます。

きっとマジで喧嘩しまくってたんだろうな。