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ニトロプラスのデビュー作。Phantom -PHANTOM OF INFERNO-

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コアなファンを獲得し、今でも一部のユーザーから絶大な支持を得ているニトロプラスのデビュー作、Phantom -PHANTOM OF INFERNO-(18禁版)。ニトロの全ての始まりと同時にまどマギの脚本家でも知られる虚淵玄氏の会心のデビュー作でもある今作を特集していきます。重厚でハードボイルドな世界観を見ていこう。
エロゲーなので苦手な人は注意。







ストーリー

アメリカへ一人旅をしていた少年は偶然にも暗殺者「ファントム」による殺人現場に遭遇してしまう。少年は口封じのために殺されるはずだったが暗殺の素質を見抜かれ、暗殺組織「インフェルノ」に拉致をされ今までの記憶を抜かれ暗殺者として生きることを強制される...暗殺のパートナー「アイン」と共に少年は暗殺者として成長していく。





当時としては珍しいハードボイルドな世界観

発売当時のエロゲー業界といえばkanonTo heartのヒットのおかげで純愛物が主流だったのですがPhantomに限っては重厚な銃器描写やストイックなテキストを使いハードボイルドなものとなっています。そのためラブコメ要素は一切出てこないうえにエロシーンもかなり少なめです(もっともそういった目的で使う絵ではない)。それに加え銃撃戦などのアクションシーンで流れるBGMもかなり緊迫感がありよりいっそう世界観を凝縮させています。任務の際には好きな銃器を選ぶこともでき、その数もかなり豊富かつ完成度も高いのでミリタリーにあまり詳しくない私でも関心をしました。Phantom以降重厚で硬派なPCゲームがたくさん発売されたこともあり後世に与えた影響も大きいのではないでしょうか?




悲しいエンディングたち

本作のヒロインは全部で4人でエンディングもそれなりの数があるのだが、そのどれもが悲しみの結末を迎えている。詳しく言うなれば何かを犠牲にして幸せを獲得しており、幸せへの代償がかなり大きいなと感じましたな。暗殺者の話であるためか殺される人間も多く本作を鬱ゲーと評する人も存在します。虚淵作品特有の鬱展開は本作からさっそく始まっており、むしろPhantomtoという作品を完成させなければ今のように自分の色を発揮できなかったのではないだろうか?虚淵氏は当初はTo heartのような作品を作るもどうにもうまくいかず結局はハードボイルドな作品を作ることに落ち着いたそうだ。




豊富なメディア展開

虚淵自らが手がけたノベライズやOVA、2009年にはアニメ化しています。アニメの方は原作に忠実に作られていますが、ラストの展開が賛否両論となっています。さらにはxbox360版も発売されておりこちらはアニメ版にそって作られており立ち絵やCGも全て作り直している。新規に追加されたエンディングにアニメ版のラストもありますがフラグを立てることによりそのラストを回避することもできる。真エンディングが見たい人はこちらも良かったらどうぞ。




総評

硬派でハードボイルドな世界観はニトロプラスの流れを作っていきました。今でこそ、ニトロプラスは有名ブランドになりアニメ業界でも強い影響を持つ大きな存在になりましたが「こんな作品も作ってたんだな~。ところどころにニトロの元祖的なものを感じるな」みたいな感想を持ってくれると嬉しいです。鬱になるエンディングも多いですが今一度デビュー作を振り返ってみるのはどうでしょうか?




余談

この作品はいきなりヒットをしたわけではなく最初は2000本すら売れずにニトロプラスは倒産しかける。しかし口コミなどでじわじわ売れていき最終的に移植やアニメ化されるようになった。
ニトロプラスの社長はエロゲーに見えない・らしくない広報が問題だったと語っているがミリタリー雑誌に銃器のCGを載せること自体がエロゲーの宣伝としては何かがおかしかったね。