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えなりしげたの深夜だから言わせろ!

道楽。https://twitter.com/shigeta_of_13

12月のおもひで~歓びの種~

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あれはたしか。高1の頃。
僕は自転車を漕いでいた。
バイト先からの帰り。わずかながらのサービス残業をおえて、自宅へ急いでいた。


急ぐ理由。その1。
お腹が空いていた。お昼はセブンイレブンのチーズ蒸しパンしか食べていなかったからだ。チーズ蒸しパンの美味しさについては機会があれば語りたい。

急ぐ理由。その2。
夜道が危険だった。暗すぎる。僕は闇が好きなのだが、あの夜道は死を連想する。あまり良くない闇だ。少しくらい光がほしい。

急ぐ理由。その3。
タモリ倶楽部。大好きなタモリさんの番組だ。とりあえず、お尻のOPはともかく冒頭からは見たい。今日の空耳アワーは面白いかな。そういえば前回の山手線の続きかな。



なぜ、ここまで鮮明に覚えているのか。
それはとてつもない光景を目撃してしまったからだ。



橋がある。自宅に帰るには橋の下を通っていった方が近い。いつも僕はこの場所を通っていた。この橋の下も闇が深く、ドラッグ愛用者や離婚をした還暦男性と言った人々がこの場所で自殺をしているらしい。


らしいというのは単なる都市伝説だからである。実際には誰も死んでいないかもしれない。死んだとしてもそれは一家団欒に空気を読まず進入して殺虫剤をシャワーのように浴びせられたゴキブリくらいだろう。



僕はその場所を通った。闇を通過した。光が見えた。あれは光か。男女が全裸で抱き合っていた。堂々としすぎて逆に見逃しそうだった。この時、僕の脳内にはYUKIの「歓びの種」が流れていた。





つまり、アオカンである。セックスである。盛んなことで。
この日の最高気温は7℃。最低気温が2℃。寒い。
男女は子作りをしていた。寒いながらに子孫を残していたのだ。
羞恥心はとうに捨てているようだった。




性の強さを闇の中で僕は知った。
セックスをするのに時と場所と気温は関係ないのだ。
男女はやりたいからやっているだけだろう。次からは周りの迷惑も考えて子作りをしてほしい。
高1の僕。その経験は脳裏に焼き付けられたのだった。











見逃してしまう。
歓びの種を。
暖かい大地で育てましょう。