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太宰が僕を犯していく。その1

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あれはたしか。小僧の頃だったか。小学四年生か。
太宰治に出会った。


入院のさなか。僕は退屈をしていた。漫画は読みきってしまったし、天井にある汚れの数を数えるのも飽きてきた。
携帯ゲームのなんとかってソフトもやりつくした。辟易した。


やることがなくなった。



そんな僕を憐れんでなのか気まぐれなのかどちらか分からないが、母は僕に本を与えた。


走れメロス」と「人間失格」だ。




しかしながら、そこは小僧だからか。漢字が読めない。読めない漢字が多い。いささか脳みそが小さかった。知識が足らなすぎた。
読めない漢字がある度に母や父は読み仮名を教えてくれた。
少しづつ、少しづつではあるが。太宰治の人間性を知った。太宰に愛撫をされていた。



やがて、僕は本を読むことこそが生きる希望になった。
長い入院をしていたせいで僕はおよそ友達と呼べる人が少なかった。学校へ行っても誰も僕に話しかけようとしないし、なぜだかクラスメイトから避けられている気がした。


僕は自分の世界へ閉じこもろうとした。
結果的に暗い人間になってしまった。




当時は太宰だけでなく。
夏目や、芥川、それに島崎、志賀、坂口、安倍なんかにも犯されていた。回されていた。一夜で乱交なんてのもした。



その世界に進めば進むほど。僕が生きてるこの世界は生きづらい。この世界に対して絶望をしてきた。



ますます目が死んだまま僕はやがて13歳になる。




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